後半では、肺くんはどのようにガス交換をしているの?

ここではその仕組みについてをまとめていきます。

肺と血液の間では”拡散”という仕組みでガス交換が起きています。



この拡散という仕組みでガス交換が起きることで

静脈血は酸素を取り込み動脈血へと早変わりします。



ここで深く関わってくるのが”分圧”と”飽和度”です。




肺胞から酸素を取り込んだら、その後の酸素はどうなってしまうのでしょうか?



動脈血に酸素がどれくらい含まれているか(濃度)=動脈血酸素分圧(PaO2)

動脈血にどれくらいの酸素がヘモグロビンと結合しているか(飽和度)=動脈血酸素飽和度(SaO2)

この、酸素飽和度の部分を簡易的に測定できる機器が”パルスオキシメーター”です。

=経皮的酸素飽和度(SpO2)


このパルスオキシメーターは、酸素化の評価として臨床で広く用いられています。

指に挟むだけでおおよその酸素飽和度がわかっちゃう優れもの。


マニキュアなど爪の表面に塗装している場合、正しく測ることができないので注意です…


引用・参考文献

川村 雅文(2019):「成人看護学[2]呼吸器 第15版 (系統看護学講座専門分野)」,第15版,医学書院
坂井 建雄(2018):「プロメテウス解剖学 コアアトラス」,第3版,医学書院
坂井 建雄(2018):「人体の構造と機能[1]解剖生理学」,第10版,医学書院
坂井 建雄ら(2010):「ぜんぶわかる人体解剖図-系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説」,第10版,医学書院