自律する神経?私たちの意識下では動かない神経系は、どんな作用をするの?

さあ、自律神経の話をしよう・・・



神経を機能で分類すると、運動神経、感覚神経、自律神経の3種類があります。

自律神経は、交感神経と副交感神経に分けることができ、お互いの神経は拮抗した働きがあります。

まるで太陽と月みたいです…ロマンチックでしょう。



ホメオスタシスとはギリシャ語が由来で、ホメオ(同じ)・スタシス(状態・態度)という意味があります。

ヒトの身体外の環境が変わっても、身体内部の環境を一定の状態に保つとても大事な機能です。



交換神経が優位になったとき、副交感神経が優位になったとき…私たちの体にどんな変化が起こるのかを暗記するのは難しいので、ここで例え話をします。

交感神経は”敵に遭遇した時”、副交感神経は”リラックスしている時”とイメージすると覚えやすいです。


暗闇でも敵の姿をしっかりと捉えることができるように光をたくさん取り込む必要があるので、瞳孔は開き、筋肉に酸素をたくさん取り込む必要があるので気管は広がり、心拍数は上がります。



逆に、敵と遭遇している時に、消化や排泄をする必要はないので交感神経優位では抑制されますね。






交感神経優位で発汗しますが、汗腺の神経伝達物質はアセチルコリンになります。

交感神経の伝達物質の中で”汗腺だけが異なる”ので要注意です!

引用・参考文献

井手 隆文(2019):「成人看護学[7]脳・神経」,第15版,医学書院
医療情報科学研究所(2017):「病気がみえる vol.7 脳・神経」,第2版,メディック・メディア
坂井 建雄(2018):「プロメテウス解剖学 コアアトラス」,第3版,医学書院
坂井 建雄(2018):「人体の構造と機能[1]解剖生理学」,第10版,医学書院
坂井 建雄ら(2010):「ぜんぶわかる人体解剖図-系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説」,第10版,医学書院