空気の通り道である気道…まずは上気道を一つ一つみていきます。
鼻腔から喉頭までの道が、上気道でしたね。
まずは補足として鼻から順にみていきます。
鼻の穴=外鼻孔、ここから鼻腔へと突入です。
鼻の穴の入り口付近の壁には毛細血管がたくさん集まっているので、軽い刺激でも鼻血が出ることがあります。
この出血しやすい部分を”キーゼルバッハ部位”といいます。
空気は鼻から吸い込まれ、鼻腔の中を流れる間に温められて加湿されます。
ほこりや細菌などは鼻毛や鼻粘膜を覆う粘液で捕えられます。
このようにして気道粘膜の乾燥や、感染を予防しています。
鼻孔から吸い込まれた空気は、鼻腔の中で上方に向かって咽頭の方向に流れます。
その時に左右の鼻腔内に広がった中鼻甲介や下鼻甲介が
空気の流れをの方向を変えることでスムーズに息を吸い込むことができます。
鼻腔や鼻毛、粘膜などは空気の通り道だけではなく重要な役割をもっているのですね。
〜ちょこっと病理〜
上気道が炎症を引き起こした状態を“上気道炎”といいます。
いわゆる“風邪”は“急性上気道炎”に分類されます。
炎症が生じている各部分で、鼻炎、咽頭炎、喉頭炎など細かく分かれます。
引用・参考文献
川村 雅文(2019):「成人看護学[2]呼吸器 第15版 (系統看護学講座専門分野)」,第15版,医学書院
坂井 建雄(2018):「プロメテウス解剖学 コアアトラス」,第3版,医学書院
坂井 建雄(2018):「人体の構造と機能[1]解剖生理学」,第10版,医学書院
坂井 建雄ら(2010):「ぜんぶわかる人体解剖図-系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説」,第10版,医学書院